Monday, February 13, 2012

「死にゆく妻との旅路」


やっぱり実話に基づいた映画や本が好き。

「死にゆく妻との旅路」もそう。

これは、結局人はみな孤独なのだ、と気づかされた映画。

これから年を重ねるごとに、孤独と向き合うことになる。

一気に、大人になるのが怖くなった。

現実を描いた映画は、すっきりとしないエンディングでもやもや感を残す。



Sunday, February 12, 2012

Radio

アメリカ留学中は毎日といっていいほど車に乗っていた。そこでドライブに欠かせないのがラジオ。基本いつも運転手の好みでヒットチャートを流していたんだけれど、それまでポップミュージックに興味が一切なかったから耳に入っては抜けていくだけの毎日。どの曲も特に頭に残ることはなかった。

そんな日々から、ある日を境にラジオが大好きになった。それはある日、いつも一緒に車に乗っていた親友がラジオから流れてくる曲すべて口ずさんでいるのに気づき、「なんてかっこいいんだ!!!!!!」と衝撃を受けたことがキッカケ。それからというもの、私も必死こいてラジオのヒットチャートから流れる曲を頭に叩き込むように。

元々歌を覚えるのは大得意。すぐにほとんどの曲が歌えるようになった。イントロの一音から曲を判断して0.5秒後にピッタリと歌手と同時に入れたときの快感ってば!しかも電車と違って車での移動は歌い放題、踊り放題。たちまち私たちのドライブは、下げたウィンドウから手を出して歌って踊るディスコ状態に。

元々、レーベルがお金儲けのためだけにつくる使い捨ての音楽といっていつも批判してたポップミュージック。でも、その時歌ってる曲が心から好きかどうかなんてどうでも良かった。友達と、ヒットチャートでかかる一曲一曲全部を一緒に歌ってハモってキャーキャーするのがとにかく楽しくてたまらなかった。

私の留学生活を間違いなく彩ってくれたラジオが流す上位40のポップミュージック。帰国した今でも、外国人がボスの私のオフィスで同じようなチャンネルをつけているので、一日軽く10時間とかぶっ通しで聞いています。だから仕事中も曲に合わせて口ずさんだり体を動かすのが止められないww


このヒットチャートで流れるポップミュージックの不思議なところが、どんなにある曲にハマっても、どんなにその曲が頭の中を一日中ぐるぐるしてる日が1ヶ月続いても、半年後にはその曲の存在すらスパッと忘れちゃうこと。

このシステムは良く出来ていて、ある一定期間、多分3〜6ヶ月位、ひたすらこれでもかー!ってくらいラジオで同じ曲群を流し続けて民衆の頭から絶対に離れないようねじ込んで、新しい曲群が出てきたらはいじゃあ今度はこっち、っていうののエンドレスな繰り返し。そうすると新しい曲群に今度は頭が乗っ取られて、ワンシーズン前の曲群の存在など記憶の隅へと押しやられるという仕組み。

だから一定の曲群をある一定期間聴き続けると、その期間のど真ん中はもう「ああこの曲さいこ〜!!もうたまらない〜!!」ってなるのだけど、期間が終わり始めて次のシーズンへの以降期間に入ったとたん、さっきの曲群はもう「え、なんかもう古いわこれ」ってなっていくの。なんてうまく出来てるんだー!

例えばつい先月まで自分の中で最高にホットだったGym Class HeroesのStereo Hearts feat. Adam Levineが今は廃れてきてるし、Katy PerryのThe One That Got AwayとBruno MarsのIt Will Rainは先週まで自分の中でピークだったけど、ちょうど今日くらいからオーバープレイされてきてるように感じ始めてきた。。。さて次に来るのはなんでしょう? 


とまあそんなラジオの思惑にまんまとひっかかっている自分を楽しみながら、たまーに、何年たっても色褪せない音楽、いつ聞いても心の琴線に触れる音楽で、消費世界に汚染された脳をリフレッシュするのです♡Queenとかベートーベンとかね♡


最後に、ちょっと遅咲きだけど今自分の中で爆発的ヒットしてる曲を貼ちゃいます:)・・・これにも3ヶ月後には何も感じなくなっちゃうのかな・・・


I Like It Like That-Hot Chelle Rae


Tuesday, February 7, 2012

No Good Book No Real Life




タイミングよく、まさに今自分に必要な本に出会えたときの感動といったらもう。

一行一行読むたびに、脳に「これだ!」っていう快感に似たような感覚が走った。

生きること、死ぬこと、そして時間、才能、学校、仕事、親、友人、戦争、不安、健康の11のトピックの中で、

人生について、現実について、本質だけを鋭くつつく言葉の嵐。

これから自立を目指す今、自分の生ぬるさに活を入れてくれました。

そしてひと通り読み終わって得たメッセージは何よりもまず、この世の中で生き抜くために精神力を鍛えなければいけないということ。


最後に引用

「知性とは、要するに制御不可能なほど強烈な本能に戦いを挑み、打ち負かせないまでも、理性に沿った制御を試みる力のことです。-中略- そして、それが精神なのです。」


こういう、気持ちいいくらいにスカーッと書いてある本が大好きです。









Thursday, February 2, 2012

サルサとキューバ

2009年、初めて映画”Dirty Dancing 2 Havana Night"を観たとき、
私にはラテンの血が流れてるのかと思った。
身体が熱くなって腰が動き出すこの感じ・・・!

それからすぐアメリカに留学。
ラティーノが多数を占める地域に住んでたためサルサを習おうやる気満々な私。

当時はラテンアメリカ専門の授業が豊富な短大に編入までしようかと本気で考えたほど。


学校で選択した社交ダンスで知り合ったコロンビア人の友達とそのお母さんに誘われ、さっそくサルサクラブへと通うように。とっても健全で雰囲気のいい、大人(中年?w)の初心者〜中級者向けの場所だった。

そこで出会ったあるものすごくダンスの上手いメキシコ人のお兄さん(おじさん?)に出会った。

そのお兄さんと踊るのが何よりも楽しく、毎週夢中になって通った。

曲がスタートするその瞬間からフィニッシュまで、一瞬足りとも余計なことを考える余地も与えない素晴らしいそのリードに、どんどんはまっていった。

サルサまったくの初心者の私が、彼にリードを任せたとたん、別人になったように踊れた気がした。スピンも、ドロップも、まるで夢でもみているかのようにきまっていった。

クラブを出た後も、車でサルサをかけて夜中の誰もいない道で二人でとにかく踊った。

家に帰ってからも興奮冷めやらず、YOUTUBEでサルサの動画を見つけては練習した。

そんな映画のような(と勝手に思い込んでいた)日々も過ぎていって・・・

数ヶ月後、その人にいろいろあったらしく、もうまったく会わなくなってしまった。

それからというもの、あんなに楽しみだったサルサクラブも、ぱたんと行く気が失せた。

コロンビア人の友達とそのお母さんが毎週のように誘ってくれるから、と一回行ってみたけど、彼のいないクラブで他の人達と踊っても物足りない。
やっぱりあのリードでなきゃ・・・・


彼に恋してたとかそう言うのは一切無い。
お兄さん/お父さんみたいに思ってたし、第一、名前すらも思い出せない。

ただ、彼のダンスには間違い無く夢中だった。



・・・・・



結局あんなに楽しかった私のサルサ体験はたったの3ヶ月ほどで終わってしまった。

あのクラブはお酒・食べ物無しで、純粋にダンスを楽しむ素晴らしい人しかいない。
フリーダンスタイムに行ってひたすら踊っても無料、
レッスンを受けても毎回たったの$5という破格の場所だった。


今思うと、本当にもったいないをしたと思う。

東京でそんな環境探しても絶対に見つからないもん。




ちなみに、そんなラテン好きが高じてキューバ人の友達の帰省に付きあって1週間キューバでウルルン滞在記もしてきました。

彼らにとって、踊ることは日常の一部。
家族が集まっては踊る。おじいちゃんもおばあちゃんも関係なし。
夜中の12時過ぎても、赤ちゃんが寝てても、踊る。
そして踊り疲れて寝る・・・そんな日々。

キューバで出会った人々にはたっくさんの魅力がありました。
また行きたいな。
次回行くときまでにはもっと踊れるようになる!


10歳の天才ダンサーKarla